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千葉で相続放棄すべき不動産の判断基準|メリット・デメリットを解説

2025

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相続した不動産が必ずしも資産になるとは限りません。千葉県でも、管理費用や固定資産税の負担が大きく、相続放棄を検討するケースが増えています。本記事では、千葉県で相続放棄すべき不動産の判断基準、法的手続き、メリット・デメリットを詳しく解説します。


相続放棄とは、被相続人(亡くなった方)の財産や負債の一切を引き継がないことを家庭裁判所に申述する手続きです。相続開始を知った日から3ヶ月以内に手続きを行う必要があります。

相続放棄の基本ルール

  • 相続開始を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する

  • プラスの財産もマイナスの財産(借金など)もすべて放棄する

  • 一部の財産だけを選んで放棄することはできない

  • 一度受理されると原則として撤回できない

  • 相続放棄をしても次順位の相続人に相続権が移る

不動産だけを放棄して預貯金は受け取る、ということはできません。そのため、不動産以外の財産も含めた総合的な判断が必要です。千葉県内の家庭裁判所(千葉家庭裁判所、同松戸支部など)で手続きを行います。


以下のような条件に当てはまる不動産は、相続放棄を真剣に検討する価値があります。千葉県では特に郊外や房総半島の過疎地域でこうした物件が増えています。

負の資産となりやすい不動産の条件

  • 売却しても住宅ローンの残債を返済できない(オーバーローン状態)

  • 過疎地域にあり、買い手がつく見込みがほとんどない

  • 建物の老朽化が著しく、解体費用が土地の価値を上回る

  • 土壌汚染や地中埋設物が発見されている、または疑われる

  • がけ地や浸水リスクの高い場所に立地している

  • 隣地との境界紛争がある、または接道義務を満たしていない

  • 固定資産税や管理費用の負担が長期にわたって続く見込みがある

千葉県で特に注意が必要なケース

  • 房総半島内陸部の山林や農地(利用価値が低く管理が困難)

  • 九十九里浜周辺の別荘地(需要低下で売却が困難なエリア)

  • 旧耐震基準の古い住宅(建替えや大規模修繕が必要)

  • 市街化調整区域内の物件(建替え・増改築に制限がある)

  • 液状化リスクのある埋立地の物件(浦安、習志野エリアなど)


相続放棄は負の遺産から解放される有力な手段ですが、デメリットも正しく理解した上で判断することが重要です。

メリット

  • 不動産の管理費用・固定資産税の負担から解放される

  • 被相続人の借金や保証債務を引き継がなくて済む

  • 老朽建物の倒壊リスクや近隣トラブルの責任を回避できる

  • 将来的な解体費用や修繕費用の負担がなくなる

  • 精神的な負担やストレスからも解放される

デメリット

  • 預貯金や有価証券などプラスの財産もすべて放棄しなければならない

  • 一度受理されると原則として取り消しができない

  • 次順位の相続人(兄弟姉妹など)に負担が移る可能性がある

  • 相続放棄後も、次の管理者が決まるまで管理義務が残る場合がある

  • 被相続人との思い出が詰まった家を手放すことへの感情的な葛藤

特に注意すべきは、2023年の民法改正により、相続放棄をした場合でも「現に占有している」不動産については、次の相続人や相続財産管理人に引き渡すまで保存義務があるという点です。完全に手を引けるわけではないことを理解しておきましょう。


千葉県で相続放棄の手続きを行う場合、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に申述します。手続き自体は比較的シンプルですが、期限厳守が重要です。

手続きの流れ

  • 相続開始の確認(死亡届の受理、相続の開始を知った日の特定)

  • 相続財産の調査(不動産、預貯金、借金などの全体像を把握)

  • 相続放棄申述書の作成と必要書類の準備

  • 家庭裁判所への申述(千葉家庭裁判所またはその支部)

  • 家庭裁判所からの照会書に回答

  • 相続放棄申述受理通知書の受領

必要書類

  • 相続放棄申述書(裁判所の書式を使用)

  • 被相続人の住民票除票または戸籍附票

  • 被相続人の死亡が記載された戸籍謄本

  • 申述人の戸籍謄本

  • 収入印紙800円分

  • 連絡用の郵便切手(裁判所により異なる)

費用は収入印紙代と郵便切手代を合わせて数千円程度です。司法書士や弁護士に依頼する場合は、別途3万円〜10万円程度の報酬がかかります。期限の3ヶ月を過ぎてしまった場合でも、特別な事情があれば認められるケースもありますので、早めに専門家に相談してください。


相続放棄を決断する前に、他の選択肢も検討してみましょう。状況によっては、相続放棄よりも有利な方法が見つかる場合があります。

限定承認

相続財産の範囲内でのみ負債を引き継ぐ方法です。プラスの財産がマイナスの財産を上回る場合に有効ですが、手続きが複雑で、相続人全員が共同で行う必要があります。

相続土地国庫帰属制度の活用

2023年4月に開始された制度で、不要な土地を国に引き渡すことができます。ただし、建物がある土地は対象外で、境界が明確であることなどの条件があります。千葉県内でも申請が増えており、山林や遊休農地などで活用されています。負担金(20万円〜)の支払いが必要です。

空き家バンク・自治体への相談

千葉県内の多くの市町村が空き家バンクを運営しています。無償譲渡や低価格での売却も含め、マッチングの機会が得られます。また、自治体によっては解体補助金や移住促進策と連動した支援を受けられる場合もあります。

不動産会社への買取依頼

一般の売却が難しい物件でも、買取専門の不動産会社であれば対応可能な場合があります。価格は市場価格より低くなりますが、管理費用の負担から早期に解放されるメリットがあります。


千葉県で相続した不動産が負の資産となるケースは珍しくありません。相続放棄は有効な選択肢の一つですが、3ヶ月という期限内に慎重な判断が求められます。まずは相続財産全体の調査を行い、不動産の価値と負担を正確に把握しましょう。

判断に迷う場合は、相続に詳しい弁護士や司法書士、地域の不動産会社に早めに相談することをおすすめします。相続放棄以外にも、相続土地国庫帰属制度や空き家バンクなど、新たな選択肢も広がっています。ご自身の状況に最適な解決策を見つけてください。

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