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空き家が売れ ない理由は?買い手がつかない3つの原因と対策
2025
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はじめに:空き家は“売れば終わり”ではない時代に
「空き家を持て余しているが、売ろうとしてもなかなか買い手がつかない」。こうした相談は、千葉県内でも年々増加しています。
人口減少や住宅過剰の時代背景の中で、空き家の売却は一筋縄で はいかない状況になっています。特に立地や建物の状態によっては、売り出してから1年経っても問合せすら来ないケースも少なくありません。
この記事では、空き家が売れない代表的な理由を3つに整理し、それぞれに対して千葉県で現実的に取り組める対策をご紹介します。
「駅から遠い」「バス便」「過疎エリア」などが影響
空き家が売れない最大の理由は、購入希望者のニーズと立地条件が合っていないことです。千葉県でも、内陸部や海沿いのエリアでは特に以下のような理由で需要が限定されがちです。
駅から遠く、車がないと生活が難しい
バス便しかなく、通勤通学に不便
周囲に商業施設や病院が少ない
学校区や治安のイメージが悪い
対策:用途転換・ニッチな層への訴求を検討
こうした立地でも、「住宅」以外のニーズを掘り起こすことで売却の道が開けます。
移住希望者(地方移住・田舎暮らし)向けに訴求する
別荘・セカンドハウス・民泊拠点としての用途を明記する
倉庫やアトリエ利用、撮影用物件など「住む」以外の使い方を提示する
また、千葉県内でも館山・勝浦・銚子・いすみなどは「自然の中で暮らしたい層」に注目されており、立地に合ったPR視点が不可欠です。
写真や情報が不親切では売れない
築年数が古いだけでなく、以下のような“情報不足”が買い手を遠ざけます:
写真が少ない/暗い/ぼやけている
間取り図がない/現状と異なる
建物の劣化状況が不明(雨漏り・傾き・シロアリなど)
接道状況やライフラインが不明
対策:事前調査とオープンな開示が信頼を生む
千葉県内では老朽化した空き家が多いため、「物件の状態を正直に伝えること」が信頼につながります。
建物状況調査(インスペクション)を実施
必要なら一部解体やリフォーム案も提示
ドローン・360°カメラなどで視覚的な訴求を強化
市町村の補助金・空き家バンク情報とセットで案内
特に、解体費用の試算や自治体の支援情報も添えることで、「検討材料が多い物件」として興味を引ける可能性が高まります。
思い出価格では売れない
売り主が思い入れのある物件ほど、相場より高く設定される傾向があります。しかし、周辺の取引事例や土地相場と乖離した価格では、買い手がつきません。
千葉県は東京近郊のベッドタウンから、自然豊かな郊外エリアまで幅広く、価格差も大きいため「◯◯市ならこれくらい」という一律感覚では通用しません。
対策:地元相場と実勢に基づいた価格戦略
以下のような視点で価格を見直すことがポイントです。
不動産会社にレインズなどの過去成約事例を出してもらう
土地価格だけでなく、解体や再建築のコストも加味
あえて“価格を下げて反響を集める”戦略 も有効
また、売れ残りリスクを避けるために、「買取再販」や「リースバック」などの別アプローチを同時に検討しておくと、選択肢が広がります。
空き家を売ることは、今や「出せば売れる」時代ではありません。特に千葉県のように都市部と郊外が混在するエリアでは、
立地条件に合った使い方の提示
状態の見える化
適切な価格戦略
といった「売るための仕掛け」が求められます。
空き家問題に頭を悩ませている方は、まずは信頼できる専門家に相談し、自分の物件に合った売却戦略を立てることが大切です。

